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整備評価コスト約15%減・レビュー工数最大40%減 ── 少数精鋭の内部監査室が実現したJ-SOX効率化

株式会社うるるは、「労働力不足を解決し 人と企業を豊かに」というビジョンを掲げ、AIとクラウドワーカーの力を活用したCGS事業(※)を展開する東証グロース上場企業です。「NJSS」「fondesk」など、業務効率化を支援するBtoB向けSaaSを多数手がけています。

一方で、他社の業務効率化を支援する同社自身も、内部監査室では自らの効率化という課題を抱えていました。3名体制でJ-SOX対応に追われていた同室は、smoove J-SOXの導入で整備評価コストを前年比約15%、レビュー工数を最大40%削減。新たに確保できた時間を、アドバイザリーや不正の予防・モニタリングといった「本来の監査業務」に充てられるようになりました。

内部監査室長の渡邊氏と、業務監査チーム リーダーの仲吉氏に、導入の経緯と変化を伺いました。

※CGS(Crowd Generated Service):AIと全国のクラウドワーカーの力を掛け合わせ、サービスを生み出すうるる独自の事業モデル。

渡邊 裕一郎 氏
仲吉 可純 氏

「効率化を掲げる会社」の内部監査室が抱えていた課題

まず、内部監査室の体制と、smoove J-SOX導入前に感じていた課題を教えてください。

渡邊氏:当社が上場したのは2017年で、課題は大きく2つありました。

1つは業務の属人化です。担当者が一生懸命Excelで作り込んでくれるのはいいのですが、どうしても「その人だけの仕事」になってしまう。担当者が変われば品質も変わります。同じ品質を保てて、ノウハウもそこに蓄積できる──そういう仕組みがないかと探していました。

もう1つはExcelとエビデンス管理の煩雑さです。エビデンスをGoogleドライブのあちこちのフォルダに格納していくので、「どこに入っているんだっけ」という状態になりがちでした。当社は複数の事業を展開しており、J-SOXの対象範囲が広いため、評価の件数もエビデンスの数も多い。手作業が非常に多く、内部監査室はJ-SOX対応にかかりきりでした。

社内からは、もっと別の業務も期待されていたのでしょうか。

渡邊氏:そうですね。「もっといろいろなことをやってほしい」という声はありましたが、当時は「J-SOXで手一杯で、すぐには動けません」という状況でした。だからこそ、属人化の解消と効率化の両方を実現できるシステムを探していたんです。

渡邊氏

従来型ツールを退けて、smoove J-SOXにたどり着くまで

どのようにツールを探されたのですか。

渡邊氏:実は私のキャリアはJ-SOXコンサルから始まっていて、その後も上場企業で複数のJ-SOXツールに触れてきました。ただ、どれも入力や加工にとても時間がかかる従来型で、「これならExcelのほうがいい」と感じる期間が長く続きました。今回も2社ほど候補に挙げて話を聞いたのですが、やはり昔ながらの設計で、ひとつひとつ入力していくのに手間がかかる。少し難しいかなと。

AIを活用したツールも見てみましたが、J-SOXの運用にそのまま使うには物足りませんでした。ちょうどいいものがなかなか見つからなかったんです。そんな中でsmoove J-SOXを見つけました。話を聞いて、実際に触ってみて、「これはスムーズに使える」と感じたのが入り口でした。

実際にsmoove J-SOXの説明を受けて、どのような印象を持たれましたか。

渡邊氏:まず「オンボーディングの支援は不要だろう」と思いました。支援を受けなくても、自分たちだけで直感的に操作できるツールだとすぐに理解できたためです。実際にデモのあと1か月ほどテストで使わせてもらい、入力を担当する仲吉も「問題なく入力できそうだ」「いまExcelにあるものも移行できそうだ」と。決め手は、説明書がいらないほどの操作性と、クラウドであることでした。当時クラウド型はほとんど他になく、目新しさもありました。

監査法人への説明と、現場の反応

監査法人への説明は大変でしたか。

渡邊氏:打ち合わせの場を設けて、実際の画面を見てもらいながらデモを行いました。現場のマネージャーは他社でこうしたツールを使った経験がないとのことで、一度持ち帰りに。UIや操作性は問題なさそうだという反応で、確認されたのは情報セキュリティ面でした。データの管理やアクセス権限について質問をいただきましたが、いずれも問題ないことを確認でき、「それなら進めましょう」と承認いただきました。

1年運用してみて、監査の現場はいかがでしたか。

渡邊氏:当社は3月決算で、ちょうど1年が経ちました。今年は監査法人による「移行チェック」が入りました。これまで我々がExcelで持っていた評価シートや3点セットがsmoove J-SOX上にきちんと移っているかを確認するもので、初年度はそのぶん監査法人側の工数がかかったそうです。ただ監査法人の現場のマネージャーからは「それ以外はUIが良く、特に不便なく監査できた」とのコメントをもらっています。2026年4月から始まる新年度は移行チェックが不要になるので、監査法人からも「むしろ監査が効率化するのでは」という期待の声をもらっています。

数字で見えた、導入の効果

導入による一番の変化は何でしたか。

渡邊氏:やはりコスト削減です。当初の目的どおり効率化につながりました。整備評価で使ってみて、前年比で15%程度のコスト削減ができたと感じています。Excelから載せ替えるコストは確かにありましたが、それを考慮しても全体として大きな効果が出ました。

smoove J-SOX導入後の主な効果

フェーズごとに、もう少し詳しく伺えますか。

仲吉氏:まず評価業務の作業面です。これまではすべてExcelで、エビデンスに番号を付け、その付番付きのファイル名をExcelに転記して……という作業がとにかく手間でした。smoove J-SOXでは付番そのものが不要になり、そのまま置けばどのコントロールのエビデンスかすぐ分かります。整理の手間がなくなって、5〜10%ほど削減できたと感じています。

仲吉氏

渡邊氏:レビューはさらに大きく、30〜40%は減ったのではないかと思います。これまではコントロールごとにエビデンスを1つずつドライブへ探しに行き、確認したらすべて閉じて、また次のテストでファイルを開いて……という繰り返しでした。

smoove J-SOXでは1枚の評価シートにコントロールが並んでいて、選ぶと業務記述・テストの記述・エビデンスがまとめて表示される。内容を見て、問題がなければすぐ次のコントロールへ進める。動線がとてもスムーズで、助かりました。

仲吉氏:監査法人への提出も削減できました。これまでは毎回Excelやエビデンスをダウンロードして送っていましたが、いまは評価シートや3点セットは直接smoove J-SOXの画面を見てもらっているので、提出の手間が減りました。

「smoove J-SOX」整備評価画面
(「smoove J-SOX」整備評価画面)

使ってわかった、お気に入りの機能

お気に入りの機能を教えてください。

渡邊氏:エビデンスを直接添付できるのが助かっています。これまではGoogleドライブにいくつもフォルダを作って「この部門はここ」と振り分けていたのですが、いまはエビデンスを直接貼れるようになりました。そのおかげで、レビューのときもわざわざドライブを開かずに確認できますし、監査法人にもアカウントを発行して画面をそのまま見てもらえるので、やり取りがスムーズになっています。

仲吉氏:最近フォルダ管理ができるようになり、一括削除も加わったので、年度の切り替え時にとても助かっています。機能とは少し違うかもしれませんが、フローチャート・業務記述・RCMが1つの画面で視覚的に連動して見えるのも気に入っています。「このフローのこの記述にこのリスク、それに対するコントロールはこれ」と視覚的に結びついて見えるので、新しくコントロールを設定するときの判断や整理がしやすいんです。

インタビューの様子

コメント機能もよく使っていただいてますよね。

仲吉氏:はい。被監査部門のメンバーに、業務記述の内容に変更があったときコメントを書いてもらっています。以前はチャットツールで「ここが変わりました」とやり取りしていたのが、smoove J-SOX上にコメントとして溜まっていくので、後から「どういう経緯で変わったのか」を追いやすい。情報の見落としも減って、スムーズにコミュニケーションが取れるようになりました。

「smoove J-SOX」フローチャート作成画面
(「smoove J-SOX」フローチャート作成画面)

本来の監査業務へ、そして内部統制文書を「組織の共有資産」に

限られた人員のなか、評価範囲は広い。効率化によって、何ができるようになりましたか。

仲吉氏:Excelでの細かな事務作業がほぼ不要になったのが大きいですね。そうして生まれた時間で、これまで手が回らなかった業務に取り組めるようになりました。J-SOXで見つかった課題の根本原因の分析、他部門へのアドバイザリーや不正の予防・モニタリングなど、より付加価値の高い仕事にリソースを配分できるようになっています。

渡邊氏:もう1つ大きいのは、3点セットが「内部監査室だけのもの」ではなくなったことです。20〜30のIDを発行して、各事業部門で4〜5名がログインして見られる状態になりました。特定の担当者だけが作り上げたものでもなく、組織全体で共有できる。内部統制文書が組織の共有資産になった、という実感があります。

内部統制業務を、すべてsmoove J-SOXで ── これからの展望

今後、smoove J-SOXをどのように活用していきたいですか。

仲吉氏:前期は整備評価だけで使っていましたが、今期からは運用評価もロールフォワード評価も本格的に活用していく予定です。さらに全社統制もsmoove J-SOXへ移していって、内部統制の業務をすべてこのツールに乗せ、フル活用していきたいと考えています。少人数のチームなので、ひとつに集約して、さらに効率化を進めていきたいです。

「smoove J-SOX」全社統制画面
(「smoove J-SOX」全社統制画面)

まとめ:効率化で生まれた時間を、内部監査の「本来の役割」へ

今回の株式会社うるるの事例で印象的なのは、効率化を支援する会社の内部監査室が自らの業務にも同じ視点を向けていた点でした。属人化とExcel管理という共通の課題を、操作性とクラウドを軸にしたツール選定で解き、整備評価コストを前年比約15%、レビュー工数を最大40%削減という具体的な成果につなげています。

そして捻出できた時間を、アドバイザリーや不正の予防・モニタリングといった内部監査の本来の役割へ。少数精鋭の内部監査体制を、より高い次元へ引き上げようとする取り組みは、同じ課題を抱える企業にとって具体的なヒントになるはずです。

今回は貴重なお話をお聞かせいただき、ありがとうございました。

渡邊 裕一郎 氏
渡邊 裕一郎 氏
導入企業から読者の皆さんへ
メッセージ

一言で言えば、属人化しがちな内部統制を、組織全体の共有資産に変えるシステムだと思います。実際に各事業部門で見られるようにしたことで、3点セットが内部監査室や特定の担当者だけのものではなくなりました。

そして、smoove J-SOXを使うことでかなり効率化できます。新たに確保できた時間で、本来の内部監査業務に手をつけられるようになる。内部監査の機能を大きく分けると、「合っていますよ」と保証する保証機能と、アドバイザリー機能の2つだと思いますが、後者に力を入れる余力が生まれる。そのためのシステムだと感じています。内部監査を1ステージ上げたいという企業は、まず導入して効率化し、生まれた時間でJ-SOXの深掘りやアドバイザリーに取り組んでいただくのがよいのではないでしょうか。

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